バルトレックス500mg

バルトレックスが有効な病気の種類

感染症は病原微生物の感染によって起こり、その種類は細菌や真菌、ウイルスといったものが存在します。感染症にかかった時は、感染した種類を特定することで最適な治療薬を使用するため、ウイルスでは抗ウイルス薬、細菌では抗菌薬と呼ばれる抗生物質を使用します。バルトレックスはこうした治療薬の中で特殊な存在となっており、適応する病原体はヘルペスウイルスのみとなっています。人に感染するヘルペスウイルスは、知られているだけで8種類が存在し、代表的な病気に単純ヘルペスウイルス1型の口唇ヘルペス、単純ヘルペスウイルス2型の性器ヘルペス、水痘・帯状疱疹ウイルスの水疱瘡などがあります。ヘルペスとは水ぶくれのことを指しており、ウイルスに感染すると体の様々な部位で水疱や発疹を発生させます。1度でも発生すると1つや2つでは済まず、幾つもの水ぶくれを作り、破れるとかさぶたを作って1~2週間ほどで治るようになります。ヘルペスウイルスは感染力が強く、誰にでも感染するものですが、普段は免疫力によって抑えられています。しかし、疲労や何かしらの理由で免疫力が低下すると、突然暴れ出して広範囲に水ぶくれを作るようになります。場合によっては発熱や痛みなどの症状も伴うため、適切な治療が必要となってきます。こうした症状に適応するのがバルトレックスとなっており、およそ1週間も服用すれば症状は治まるようになります。ただし、ウイルスは活性化したものと、隠れて体内に潜んでいるものがおり、バルトレックスなどの抗ヘルペスウイルス薬は活性化したものにしか作用を示すことができません。そのため、完治は難しいとされており、再発したら再び服用する必要があります。バルトレックスは比較的副作用の少ない飲み薬となっているので、再発予防に利用しやすい薬となっています。

症状別にあるバルトレックスの服用方法

バルトレックスは口唇ヘルペスや性器ヘルペス、水疱瘡などのヘルペスウイルスによる感染症の治療で処方される飲み薬です。成人と小児によって服用量が違うのはもちろんのこと、症状別にも使用する方法が異なります。口唇ヘルペス、角膜ヘルペス、性器ヘルペスといった単純ヘルペスの場合は、有効成分のバラシクロビルを500mgとして1日2回経口服用します。水疱瘡などの水痘・帯状疱疹ヘルペスの場合は、バラシクロビルを1,000mgとして1日3回の服用です。どちらも飲み続ける期間は5日間で、水またはぬるま湯を使用して飲むようにします。食前、食後は関係なくいつでも飲むことはできますが、飲み忘れを防ぐのと消化を良くするためにも食後が望ましいでしょう。造血幹細胞移植における発症抑制の場合は、バラシクロビルを500mgとして1日2回、造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで服用するようにします。性器ヘルペスの再発予防として使用する場合は、バラシクロビルを500mgとして1日1回とし、HIV感染症の患者の場合は1日2回となります。服用期間は最低でも8週間で、最長は1年間としています。ヘルペスウイルスは発症している分にはバルトレックスが働きますが、神経細胞にウイルスが潜伏している場合は効果がなく、治療薬で症状が治まっても再発する可能性が高い病気です。そのため、赤い腫れ物が出来はじめたり、痛みやかゆみを伴い身体に異常を感じたら、すぐに服用することが大切です。症状が出始めた頃にすぐ服用をすることで、ウイルスに効果を発揮して早く症状が治まります。小児の場合は体重別で服用量が増減されるため、医師の指示に従って服用するようにしましょう。

バルトレックスは副作用が少ない

バルトレックスは、頭痛や眠気、吐き気や下痢などの症状が副作用と報告されていますが、従来の医薬品と比べ副作用の症状が軽く頻度も非常に少ないとされています。バルトレックスの主成分であるバラシクロビルは、肝臓でアミノ酸の一種であるバリンが遊離されアシクロビルとして活性化され、活性化されたアシクロビルは約45%前後が腎臓から、約50%が便として排出されるので、体内の主要な臓器に蓄積される事が無く副作用が少ないとされています。バルトレックスの作用機序は、肝臓でDNAを構成するデオキシグアノシン3リン酸と良く似た分子構造をしているアシクロビルに活性化され、ウイルスがDNAをコピーする際にデオキシグアノシン3リン酸と置き換わる事でウイルスの増殖を阻害します。バルトレックスは、ヘルペスやマイコプラズマ、水痘、帯状疱疹などの感染症の治療に用いられる抗ウイルス剤であり、副作用が少なく安全性の高い抗ウイルス剤として用量を少なくして幼児の水ぼうそう治療にも処方されています。又、バルトレックスは副作用が少ないので、再発率の高いヘルペスに対して治療だけでは無く再発抑制治療として、数週間から1年程度の長期にわたり投与され続けるケースも多くあります。バルトレックスは、症状が発現した際の治療は保険が適応されますが、症状が無い時の抑制治療や保険が適応される規定日数を超えるケースは自由診療で高額となり、医療機関毎に費用が大きく異なります。しかし、バルトレックスは、2013年末に医薬成分の特許期限が切れたので、国内の複数の製薬メーカーがジェネリック医薬品を製造販売しており、従来と比べて大幅に医療費用を抑制する事が出来る様になっています。

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